製図をモノにする!
課題内容の発表から製図試験までは約3カ月と、ごく限られた時間しかありません。
それには、製図試験への自分の苦手な点を浮き彫りにして習得していくような学習方法が効果的といえます。
独学王では、製図試験に対する一般的な流れや今年の傾向を把握するとともに、独学の方にありがちな落とし穴を押さえていきます。
製図試験に向けて準備する道具
筆記用具
シャーペン(0.5mmと0.3mm)、消しゴム、字消し板、刷毛
定規
目盛付き三角定規、直定規(30cm)、勾配定規(20cm程度)、円定規 ※家具等のテンプレートの携行は不可です。
製図板
平行定規、もしくは製図板+T定規(いずれもA2判)
その他の道具
ドラフティングテープ、電卓、蛍光ペン(赤・黄・青の3色程度)
受験票
※必携です。
製図試験の合格に必要な要素とは
トレースして課題内容に慣れる
過去に出題された鉄筋コンクリート造の回を参考にしてもいいですが、全体的にどんな図面を要求されていて、どのようなディテールまで求められているのかを考えながらトレースしていきます。
特に矩計図や断面図などは、もとの図を見ないでも描けるようにするまで練習を重ねます。加えて、4時間30分という与えられた時間にも意識を注ぎます。
設問を的確に把握
課題の与条件を正しくつかむために、練習段階から蛍光ペンなどで線を引くべきポイントについてあらかじめ練習しておく必要があります。
ここで重要となるのが、条件を100%図面に反映できているかという点です。その条件を反映させるのにプラン上、他の条件との整合性を取らなくてはならないことも多く出てきます。設問を読みながらも、頭の中でゾーニングができるようになれば合格に近づくでしょう。
プランニングの考え方を学ぶ
例えば、店舗と住宅部分の動線が交わってしまっては、日常生活に不都合が生じてしまうのは想像がつくでしょうか。こうしたゾーニングにおける考え方を培い、全体の面積に収まるようにプランニングをしていく力を要します。
プランニング力を養うには、普段から敷地に対する前面道路の方位・位置を変えた形で練習するのが望ましいでしょう。
模擬試験を重ねて時間短縮を図る
2級建築士の製図試験では4時間30分の中で、エスキスから作図までをこなさなければなりません。
まさに時間との戦いでもあります。それには本番と同じような課題で、同じようなシチュエーションでひたすら訓練することが必要です。製図試験の中で、局所的に悩んでしまって時間をロスする、といった無駄がなくなるまでチャレンジして下さい。