「構造」の近年の傾向を探る
構造の出題傾向をみてみます。
これまでの問題の傾向は以下のようになっています。
- 構造材料 5問
- 構造力学 10問
- 構造その他 10問
このうち、構造力学の計算問題は毎年5問ほど出されています。構造計算が不得意な人もいるでしょうが、基本的な公式や考え方などを覚えておけば解ける問題です。電卓を持込めないことからも、煩雑な計算はないと予想できます。学習するときには頭の中だけではなく、ノートにきちんと計算式を書くことが覚えるコツです。
「法規」の対策
「構造」分野は一部に計算を必要とする問題が含まれています。
基本的な公式を用いたものが多いので、問題文からしっかりと文意を読みとることが必要です。
学習時も、構造計算の考え方を学ぶようにしましょう。
尚、試験には電卓は持ち込めませんのので、あらかじめ認識しておいてください。
「構造」の例題
- 図のような平行な2つ力のP1、P2によるA、B、Cの各点におけるモーメントMa、Mb、Mcの値の組み合わせとして、正しいものは次のうちはどれか。ただしモーメントの符号は時計回りを正とする。
- Ma=-13.5kN・m 、 Mb=-13.5kN・m 、 Mc=-25.5kN・m
- Ma=-13.5kN・m 、 Mb=-13.5kN・m 、 Mc=-13.5kN・m
- Ma=13.5kN・m 、 Mb=-13.5kN・m 、 Mc=25.5kN・m
- Ma=13.5kN・m 、 Mb=13.5kN・m 、 Mc=13.5kN・m
- Ma=13.5kN・m 、 Mb=13.5kN・m 、 Mc=25.5kN・m
- 2
平行に作用し、大きさが等しく、方向が互いに逆となる一対の力は偶力となる。この偶力のモーメントは、どの場所においても同じとなる。
Ma=-(3×0)-(3×4.5)=-13.5kN・m
Mb=-(3×1.5)-(3×3)=-13.5kN・m
Mc=-(3×6.5)-(3×2)=-13.5kN・m